錦花堂二代目が考案した由良町のお土産。
計算されつくしたその伝統の味を守りつつ、時代にあわせた進化し続けるお菓子。近所の小学生が買いに来るような、地元に愛される力餅です。「お客様が手土産に持って行くと、訪問先でとても喜んでいただけた。ありがとう。」という声が一番嬉しい。日常のお菓子に、お客様のおもてなしにも、大切な方へ届けたい、錦花堂自慢のお菓子です。


小豆の大きさ・砂糖の純度・寒天の種類・包装の方法、すべてに於いて、力餅が力餅になるまでの素材に「どうしてその素材を選ぶのか。」というひとつひとつの理由に、美味しい物を食べて欲しいという職人の思いが込められています。


小豆や餅粉は、季節により状態が変化するため、吸水具合、火の通り方、炊き上げのタイミングは職人の知識と経験によって変えています。お客様の手元に届くまで、「一番良い状態を。」と機械に頼り過ぎずに、手作業でおこなっています。

北海道産小豆を使用しています。中でも成熟した粒の大きい物を厳選し使用しています。自然のものを、調理の過程で均等に仕上げるのが職人の技。この技を最大に発揮できるように小豆の大きさは一定になるよう準備し保冷庫で保存しています。

砂糖は選び抜いた「ざらめ」。粒子の大きさで純度が異なるため、力餅に一番合う砂糖を選んでいます。甘味があっさりの秘密はここにも隠されています。

2種類の寒天をあんこ部分に使用しています。固まっているのに柔らかいその食感は寒天の種類と割合、それぞれの特性にあります。口に含んだとき、あんこと餅の境目をあまり感じず一体感があるのは、餅の練り方との合わせ技です。

北陸産の2種類のもち米からできる餅粉を使用しています。コシがありながら餡と一緒に溶けていく口溶けの良さが美味しさの秘密です。また、包餡後にまぶされた粉はうるち米を焙煎した物で、わずかな手粉でさえも妥協なく選んでいます。

小豆の風味は皮にあり、炊く前日から準備を始めます。小豆の吸水スピードは外気温に左右されるため、季節によって吸水の時間は異なります。


鍋の種類でも味が変化する小豆、錦花堂では銅製の鍋を使用しています。炊いている最中にも小豆に気を遣っています。小豆同士がお湯の中で踊ってしまうとデンプン質が出て口溶けの悪い物になります。水の量や火加減を調整し、小豆踊るのを防いでいます。


小豆を力餅専用の粒子まで裏ごしし、生あんを作ります。こしあんの粒子サイズにしてから何度も灰汁を取る作業を繰り返すのも、美味しさの秘訣です。どの工程も、小豆と会話するように進みます。

灰汁を除き、絞り器にかけられ水分を十分に切った生あんは、選びぬかれた砂糖と寒天と、再び鍋の中で煮詰められ、あんこになります。柔らかいのに固まっている絶妙なくちどけもこの工程で形成されます。


最後に水あめを加え、季節ごとに異なる外気温を計算しながら職人の手で練り上げられるあんこの状態は一分一秒で変化するもの。常連様に夏も冬も同じ味を感じて頂けるように日々気を配っております。

勢いのある蒸気で蒸された餅は、砂糖水と混ざりあいながらじっくりと一時間、温度変化を確認しながら作業する職人の手によって練られる。仕上げは力強い職人の技で締めくくられ、あんことの食感バランスもこの作業でつくられる力餅の魅力のひとつです。

季節をとわず出来立ての「天狗力餅」をお客様に召し上がって頂きたいとの思いから。お餅とせんべいを個別包装にすることに致しました。手間を惜しまずお餅とふ焼きせんべいを個別包装することで、お客様に大変ご好評をいだいております。